少し前に読んだ本ですが
この本に出てきた言葉が頭に残って
日常の生活で意識することが多くなっています。
「サッティシュ・クマール」先生は、インド人のガンジー思想を受け継ぐ思想家
イギリスで学校を作り、共に食物を育て、食事を作り、自然について学び、瞑想する、という普通の学校ではしない教育をしている人です。
この本は、その学校を訪れた日本の学生18人との対話を通して
「自然との向き合い方」
「お金のこと」
「仕事の選び方」
「幸せの実体」
などについて
優しく語りかけた言葉を集めた内容になっています。
印象に残る言葉に付箋をつけていたら付箋だらけになってしまいました(笑)
ほんの一部ですが、ご紹介しますね。
「自然は人間に恩恵をもたらすものだから搾取しても良い」という人間の傲慢さ
それは人間社会の中で弱い人間から奪い取る、という考えに通じている。
本来、「自然と人間は一体であり、切り離せないもの」「自然を傷つけることは自分を傷つけること」
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最近の集中豪雨や高温による山火事などのニュースを見ていると、人間が自然に対してしてきたことが確実に現実となって現れていると実感します。人間の
楽したい
贅沢なものを買いたい・食べたい、
などの終わりのない欲求が自然を壊していること
皆分かっているのに止めることができていない
もしかしたらもう手遅れになるラインを超えているのかもしれないけれど
次のまたその次の世代のために、自分ができることが何なのでしょうか。
エコロジーの語源は
eco(ギリシャ語で「家」を表す「オイコス」)+logy(ギリシャ語で「知識」を表す「ロゴス」エコノミーの語源は
eco(ギリシャ語で「家」を表す「オイコス」)+nomy(ギリシャ語で「運営・管理」を表す「ノモス」本来、エコロジーとエコノミーは対であり、両輪のはずだが、
エコロジー(自然がどのようなものか)を学ばないまま大学でエコノミーだけ勉強してマネジメントに携わる人々が現代の環境問題、人口問題、貧困問題、戦争を生み出してしまっている。
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確かに、自然とどのように関わり、共存していくか、という知識を私たちは持たないまま大人になり,
環境問題が大きくなって初めて「どうしよう」となっていますよね。
サティッシュ先生の学校が全世界に広がれば意識が変わっていくような気がします。
因みに
教育(Education)の語源はeducare(エデュカーレ)
ラテンで「引き出す」という意味だそうです。
「子育て」ではなく「子育ち」
自分で育つ力のある子どもの可能性を引き出す、それが教育、とサティッシュ先生は言っています。
お金は手段であるはずなのに、いつの間にか「目的」となってしまった。
「手段」の役割に戻すにはもう一度作り手になれば良い。
自分が作ったものを売り、そのお金を必要なものを手に入れるためだけに使う。
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なるほど。
会社勤めして、そのお給料は、家族を養うために必要だけれど、必要最低限のもので生活して、本当に必要な教育を受ける、という事が出来るなら、
必ずしも「定職」にこだわらなくてもよくなるかもしれません。
① 各自が自分の内にある潜在的な可能性を発揮し、向上する場を提供すること
② 他者と共に働く事で、自己中心的な殻から抜け出すこと
③ 真っ当な生活に必要な財とサービスを作り出すこと「本当の仕事」とは
自分の人生が満ち足りたものにしてくれるものそれによってお金を得たとしても、自分の人生が満ち足りたものにならなければ、それは本当の仕事とは言えない
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重い。。特に最後のは重すぎる言葉です。
幸せで満ち足りた生活を送るために必要なのは
自分に対する自信と信頼自分の可能性を信じること
信じて自分のやりたいと思うことをやること
本の中には、この他にも印象に残る言葉がたくさん出てくるのですが、今日はその一部をご紹介しました。
その中でも私に響いたのは、
お金を「目的」から「手段」に戻すには(自分の手を使って)「もう一度作り手になれば良い」という部分
サティッシュ先生は他の本でも人は皆アーティストだ、とも言っています。
将来、そんなことができたら素敵だな
何を作る人になろうかな
などと、ちょっとワクワクしてきました。
働く意味、幸せに生きるという意味を考えさせられる本です。
「SDGs」という言葉が当たり前に使われるようになるよりずっと前から活動を続けているサティッシュ先生。日本にいらした事もあるようで、他にも本が出ています。
今日はこの曲と共に♪
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