プロジェクトを始める時に、とても大切なのが「チーム作り」
どのメンバーを集めるのか、というのはプロジェクトの成功に直結する大事な要素です。
では優秀な人ばかり集めればいいじゃないかと思われがちですが、実は求められる要素は他にあります。
プロマネ時代に私がメンバーとして参画してほしいと思う人物は、
1. 素直で相手を尊重できること
2. 仕事へのコミットがあること
3. 抱え込まず周りからサポートを得て、学べること
これらができる人でした。
成長しようという気持ちがある人が集まれば、チーム力が上がるからなんです。知識・経験がある人材も一定数必要ですが、この3要素がないと、いざプロジェクトをスタートした時、何かしらトラブルが起きます。
チームは必ずしも「仲良し」である必要はありません。あまり「仲良しグループ」になってしまうと、反対意見が言いにくくなり、ヘルシーな状態のチームではなくなるからです。
違うタイプの人、違う経験を持つ人が集まり、適度な距離を持って、お互いに尊重する気持ちを持って動くと、刺激し合って、時には意見を戦わせて、10人が10人分ではなく15人分の力となる、そんな事もあります。
こういうチームは、途中失敗したとしても、そこから学び、更に強くなります。
「はやぶさ2 最強ミッションの事実」の中で、津田雄一さんは、メンバーの集め方をこのように語っています。
これだけ短時間で挑戦的な技術を開発するには、失敗経験があるメンバー、頭ではなく、手を動かして技術を進めるメンバーがどうしても必要だ。過去の経験への尊重と新しいことへの挑戦をバランス良く行き来できるメンバーが求められる。難しい技術をまとめ上げるには、そういうタイプの人間だという強い信念が私にはあった。
失敗は辛い。もう二度とすまいと思う。そのために何が必要かを必死に考える。それこそが成長だ。また、失敗は一人で抱え込めない。失敗を経験すると、チームで分かち合い、解決しようとする。つまり失敗の共通経験は結束を強める。
どうしたら失敗できるしかけをチームに組み込めるか。運用を積極的に新人に任せること。訓練を企画し、安心して失敗しながらチームが成長できる場をつくること。
この「安心して失敗しながらチームが成長できる場」という言葉に多くのヒントがあるように思います。
私達はなかなか仕事で「安心して失敗できる」環境には恵まれませんよね。失敗すると隠そうとしたり、その影響を小さく見せようとしてしまう、それは「失敗が許されない」という強迫観念があるからです。
誰かメンバーが失敗したとしても、プロジェクトリーダーやプロマネが、そして他のメンバー全員が、「自分達」の失敗と捉え、
もっとステージが進む前に失敗しておいて良かった、この失敗から何を学べるか、という意識を全員が持つことで、チームの結束が強まり、チーム力もUPしていきます⤴
どんな立場の人も「マインド作り」が必要ですね。
先日、全豪オープンで見事に二度目の優勝を果たした大坂なおみ選手。
仕事でお世話になっている方が教えてくださったのですが、なおみ選手も「以前は怒りや不安などのネガティブな感情を自分で抱え込もうとしていたけれど、今回は、緊張して不安な気持ちをコーチやトレーナーなどのチームにさらけ出し、対話を重ねて試合に臨んだ」というストーリーがあったそうです。
「チームで戦っている」というマインドが気持ちをより強くしたのでしょうね。
パワフルで安定したプレイもさることながら、優勝スピーチでは相手への心遣い、チームへの感謝の気持ちが溢れていて、最高に魅力的な笑顔でした💜
今日はこの曲と共に♪
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