コミュニケーションを阻むもの【視座と視野のずれ】

コミュニケーション

職場でのコミュニケーションが上手くいかない😣

多くの会社が抱える悩みです。
働く人の人数や部署の数が増えればなおさら、人間関係は複雑になり、コミュニケーションの問題も起こりやすくなり・・・

その原因の一つは「視座」(どんな立場で物事を見るのか、どんな位置で見るのか)や視野・視点の違いから来るものかもしれません。

(1) 視座(物を認識する時の立場)の違い

例えば上司は部下より経営に近い分、より高いところから物事が見られますが、自分が部下だった時はそうではなかった事を忘れてしまう。自分の言葉が理解できないはずはないと思っても、部下は期待通りに理解できていないかもしれません。

プロジェクトの現場でも同様の事が起こりがち。プロジェクトメンバーの立場で仕事をしている人は、プロジェクトマネジャーや、マネジメントの立場で物を考える習慣はないため、現場の事だけを考えがちになってしまう。逆にプロマネはメンバーの事情を深く理解する前に、進捗が芳しくないことだけにフォーカスしてしまう。

(2) 視野・視点(物を見る範囲、見るポイント)の違い

一方、部署が違うと、自分の部署の業務を基準に考えるので、同じ物事も捉え方が違う。本部の企画部門が良かれと思って打ち出した施策が、顧客に直接対応する現場にとっては、負担になってしまったり、やりにくい、などは良く起こることです。見ている景色、視野・視点が違うからです。

わかっているはずなのに、いつか自分の業務に慣れ過ぎて、相手の立場になって物を考えることを忘れてしまうんですよね。そして、相手が「わかっていない」と不満を持ってしまう。

私も会社員時代、分かっていた筈なのに懲りずにこれをやってしまい、上司に「put yourself in his shoes(相手の立場になってみろ!)」と怒られた経験があります😰

これって、組織の中だけではなく、家庭や学校など、どこでも起こり得る事ですよね👀

この視座、視野・視点の違いによるコミュニケーションギャップを埋めるには、

① 相手の立場になって考えること

でも、相手の立場になった経験がない人に、なって考えろ、というのは難しい場合もあります。例えば、入社間もない新入社員に社長になったつもりで視野を広げろといっても、なかなか難しいでしょう。

そこで、

② 背景や事情を相手にわかる言葉で説明すること

も大切です。これは役職の上下、年齢の上下に関わらず、お互いに必要なこと

最近は、若手社員がIT技術や若者の視点からのアイディアを役員など上職者に説明する「逆メンター」という制度を導入している会社もあります。

他部署の業務を1週間体験するプログラムなど、会社の取組として行っているところは、コミュニケーションも改善すると言います。嫌でも相手の立場に立てるので、自分の仕事への向き合い方、コミュニケーション方法が変わるからでしょう。

家庭でも、時々役割交替して、1日(なんなら一週間)体験してみると、お互いの理解が深まるかもしれませんね😄

今日はこの曲と共に♪
Little Glee Monster – Dear My Friend feat.Pentatonix / THE FIRST TAKE

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プロフィール

はじめまして。
金融機関でプロジェクトマネジャー20年、管理職10年の現場経験、在職中の部下・後輩指導経験とキャリアコンサルタント国家資格の知識を活かし、主にプロジェクトマネジャー、リーダー向けコーチングと社外メンターサービスをご提供しています。

現場とキャリアコンサルタント両方の立場からライフキャリアに関するお悩み、物事の捉え方など、ご自分の価値観を見直し、行きたい方向を明確にするお手伝いをしています。

コロナ禍以降、私達の働く環境は急速に変化し、プロマネの役割はこれまで以上に求められています。成長しようと努力されている皆さんを応援し、共に成長していきたい。それがOffice Grandirの思いです。

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