震災から10年が経ちました。
あの時のこと、実は何度も文字にしては消して、を繰り返し、このブログにUPするのをためらってモジモジしておりました。
何を書いたとしても軽々しく思え、何かを言ってはいけない気がしていました。今日、やはりUPしようと思ったのは、自分自身、正面から向き合う事から逃げないで、あの当時の気持ちを忘れないためです。
震災の日、私は都内のオフィス17階で会議中でした。可動式のアルミのオフィスキャビネットが端から端まで物凄い勢いで動いてぶつかり、一緒にいたフィリピン人の同僚の恐怖におびえた顔を見て、一瞬ここで死ぬのかと思いました。
やっと家族と連絡が取れて無事が確認できるまで生きた心地がしませんでした。当日は帰宅困難者となり、結局オフィスの椅子で眠れない夜を過ごしました。
2ヶ月程して、会社が募集したボランティアに応募、当選し、会社が用意してくれたバスで東北 南三陸町に向かいました。現地に近づくにつれ、バスから見える光景には、言葉を失いました。
それは私達が東京で味わった恐怖とは別次元のものでした。
自然の力を前に、人間の無力さを感じ、被害に合われた方、大切な人を失った方を思うと、胸がつぶれる思いでした。
1日目は小学校裏の川に流れてくる、ありとあらゆるもの、家の一部や船や生活雑貨などを陸に引き上げる作業、2日目は天候により会社が手配していた先に行けなくなり、解散となったので、現地のボランティアセンターに並んで仕事をもらい、仙台にあるマンション10階で、エレベータ故障のため、買い出しや片付けができないお宅に行って、お手伝いをしました。
お宅では、どんな言葉もかけられず、ただお話を伺うばかり。
帰りは各自電車での帰宅。電車の中で、自分ができる事の小ささを思いました。それでも、私達にできるのは、傷ついた方々の心に寄り添い、私達のために経験を語って下さるお話を拝聴し、その経験を活かすこと。
10年が経って、悲しむばかりではなく、前を向いて歩こうとしている方々の姿をテレビで拝見し、この一生背負う悲しみを当事者の方達だけに背負わせてはいけないと、改めて思いました。
実は15日は自分の誕生日。次の日、10年前の3月16日に茨城県ひたち市に生まれたライオン「きぼう」くん、名前の通り、震災直後からみんなに希望を与えてくれてきたライオンくんと1日違いだなんて、嬉しいです。
この時期になると、追悼の意味を込めて、庭に何かを植えています。
今年は勿忘草を植えました。今朝、春の風に揺られて咲く勿忘草を見に行ったら、その向こうには、いつのまにか「つくし」が沢山生えていました。
何が起こっても、季節は巡り、自然の営みは絶えません。この自然の中で私達が今生きていること自体が奇跡。大切な人を持てることも奇跡ですね。
今日はこの曲と共に♪
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